【青森市】再会は超ド濃厚だった。青森・浪岡『麺屋 天幕』が紡ぐ伝説の一歩先。

麺屋天幕レビューアイキャッチ
目次

激戦区の継承者伝説

かつて“ラーメン激戦区浪岡”で名を馳せた「中華そば おのむら」の技術を継承し、2025年1月に開店したラーメン屋。その名は「麺屋 天幕

麺屋天幕の外観写真

元は普通の会社員だったという店主。

その情熱と勇気、行動力はまさに冒険者の鑑である。
たぶん野営好き(笑)。

別れ、そして再会の時

私が寒空の下で絶望したあの日。
いつものように、二日酔いのデトックスのため「おのむら」に行ったあの日。
忘れられない別れ。

初代おのむらの中華そばの写真
初代「おのむら」の中華そば

最後にもう一度あの味を、という願いが叶ってしまうなんて夢にも思わなかった。

「麺屋天幕」ありがとう
と心の中でつぶやきながら頼んだのが、こちらである。

超濃厚煮干し中華そばのビジュアル
超濃厚煮干し中華そば

あれっ?いや、そんな予定では。
つ、つい魔が差してしまったのだ。悪いのはこの右手だ。
だって店前に立つって看板があるでしょ?

店前に設置された超濃厚煮干し中華そばの看板

しかも、数量限定だし!

超濃厚煮干し中華そば ¥950+ネギ¥100

揺れないスープにそびえ立つレンゲ。
衝撃の光景に一瞬フリーズしてしまった。

超濃厚煮干し中華そば
ふつくしいじゃないの~♪

この世のすべてをここに詰めてきたばりの重厚さ。きらびやかなネギも美しい。
湯気は立たないが、かなり熱い。

これ、本当にスープって言っていいのか?

メニューのふれこみには、「まるでポタージュ」と記載あり。
これに嘘はなく、まさにポタージュそのもの。

超濃厚煮干し中華そばスープの粘度
とりあえず、一度は頭をよぎる「ドロリッチ」

一口目、まずふわっと広がる穀物と豚系の香り。
そこからじわじわと、鶏と煮干しの旨味が押し寄せてくる。
見た目に反して、舌触りはなめらかなのだ。

注目の「おのむら」直伝の自家製麺。

すくいあげると、スープの粘度をものともせず、濃厚スープをしっかりと抱え込み、持ち上げる。
細くとも芯があり、しなやかに揺れる美人麺。

おのむら直伝の麺。しかも長い。
意地でも沈まないレンゲ

濃厚スープとの調和は、まるで共に生きてきたかのよう。
この細麺との相性はとてもいい◎

そして、若干の違和感。心なしか麺が長いような…?
これは、見た目以上に食べ応えがある。

ちゃんと存在感のある太めのメンマ

シンプルながら、ちゃんと存在感のある太めのメンマもおいしい。
そして、お楽しみのチャーシュータイムに突入。

チャーシューという名のドレス

この薄くて広いチャーシューが、初代のよき魂をしっかりと継承しつつ、
しっとり感がプラスされていて、むしろ超えてるのでは?

――ドレッシーなこの薄さが、いいんだよ!

まるでドレスのような薄切りチャーシューの図。
人はこれをドレスチャーシューと呼ぶ。

まるで一枚のドレスのように、しとやかに麺とスープに寄り添い、
華やかさと調和を同時に演出してくれる。
麺とスープと一体化する、この絶妙な薄さこそが、至高のバランスを生むのだ。……と、私は思った。

天幕の味変三兄弟と裏三姉妹

味変の定番調味料。黒コショウ、白コショウ、一味。
天幕の味変三兄弟


夢中になるとお楽しみのあれができなくなってしまう。
ここはいったん落ち着いて、試さなければいけない定番の味変神器。
さらに、奥に見える

卓上調味料、追いタレ、ラー油、専用酢
天幕の裏三姉妹

追いタレ、ラー油、専用酢の奇跡の魔道具ここに集結。
まずはラー油をちょろりと。

ラー油をお試しでかけている図。

次に、震える手を制しながら専用酢をちょろりと。

専用酢をかけている図。

それぞれちょっとずつ試してみた結果、この超ド濃厚煮干しには——専用酢が合う!
ラー油は辛さとコクを引き立ててくれて嬉しいが、朝だしね!(凡夫な理由)

デフォルトで十分な塩加減。
けれど、追いタレもちょっと足すと、キリっと味の輪郭が際立つから憎い。
追いタレちょろり。これ、おススメである。

この裏”三姉妹”を試す順番は、「追いタレ→専用酢→ラー油」が良さげ。

——さて、夢のような時間にも終わりは来る。

汁まで飲み干してしまった。どんぶりの図。
夢の終わり

このありさまである。完汁。
ずっと沈まずに顔を見せていたレンゲも、やっと床につくことができたのであった。
今回、「最後にあの味をもう一度」は先送りになってしまったが、素敵な一杯に巡り合うことができたので良しとしよう。

この一杯、その先に。(雰囲気&駐車場について)

店に入った時、まず思ったのは「あ、ここ、いいな」という直感。
厨房から聞こえる元気な声。カウンター越しに飛び込んでくる、まっすぐな笑顔。
――それだけでファンになっちゃう雰囲気。
麺屋天幕は受け継いだ技術を武器に、確かな一歩で新たな物語を紡ぎはじめていると感じた。

店内の様子。カウンター席
カウンター席

こじんまりした店内だが、お洒落でレイアウトもよく居心地がいい。
座敷とお子様食器もあるのはファミリー層には嬉しい配慮。

ファミリーにはうれしい座敷席。
座敷

残念ながら駐車場はないので、近隣の有料Pを利用しなければならない。
駐車券掲示で100円トッピングサービスは嬉しい。

店舗情報

麺屋天幕(めんやてんまく)

麺屋天幕Instagram

所在地〒030-0823 青森県青森市橋本1丁目5−16 103
営業時間平 日 7:00〜14:30
土日祝 8:00〜14:30
定休日木曜日 ※木曜が祝日の場合、営業(その前日が休み)
オーダー券売機 
支払方法現金 
駐車場なし。 車の場合、近隣のパーキング利用
※有料駐車場をご利用のお客様は、トッピング1品サービス。
来店の際に駐車券や駐車証明書を提示。
(駐車証をダッシュボードに置く形式の場合は、スマホの写メにでご提示ください)とのこと
備考テーブル席、カウンター席、子ども食器あり

※記事掲載時点の情報です

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最近導入した券売機(現金オンリー)

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